よく聞かれる「目利きと全頭、どっちが良い?」、結論から先に言えば、「基本は全頭」です。
それ以外は有り得ません。
目次
なぜ全頭なのか
初心者の人に目利きはほぼ100%できません。
当然の事ながら始めてやる仕事で何年も経験を積んだ人と同じことをしようとする方が無理で非効率です。
最初は誰でも全頭をして、何百冊、何千冊と売る内に人気のタイトル、人気の著者、売れやすいジャンルなどを自然と覚えて行きます。
覚えて来てから、「目利き」と「全頭」、どちらが良いのか考えても遅くはありません。
その段階になっても全頭
ある程度、仕事を覚えて来てからも「全頭」の方が良いかと思います。
その方が仕入れられる本の数は多いかと思います。
理想的には絶対に利益の出ないと確信の持てる本を除いた物を全頭するのが効率が1番良いかと思います。
覚えるべき2種類のパターン
「利益の出る本」と「利益の出ない本」、本が好きな人以外、本なんて、生活にかかせない物でもありません。基本、どうでも良いものです。
僕自身、本なんて年に数冊しか読みません。
仕事として大事なのは利益が出るか出ないかだけになります。
利益の出ない本は自然と簡単に覚えて行きます。
興味のない画家の個展に行ったときの様に、利益のない本は手に取らなく自然となっていきます。
多分、早い人なら3ヶ月ぐらいで絶対に利益の出ない本と確信が持てる様になるかと思います。
何度もスキャンをして毎回、利益がでないと嫌でも覚えて行きます。
利益の出る本の方が圧倒的に少ないのが現状で、それを見つけた時はそれなりに嬉しく、嬉しさと同時に覚えていくかと思います。
「全頭」のメリット・デメリット
メリットは誰でもできるところが最大のメリットになるかと思います。
ただスキャンするだけ、どんだけ頭が悪くてもできます。
誰でもできて、そこそこ簡単に利益が出る、しかしながらデメリットもあります。
デメリットは体力がいる。
ある程度、若くなければ、続かないかと思います。
僕自身、体力的に全頭は厳しいかと思ってます。最後に全頭したのは7年ぐらい前かと思います。
体力以外のデメリットとしては、幾ら速くスキャンできても限界がある所かも知れません。
最初はおぼつかないスキャンでも何年かやると、一定の速さまで上達します。
しかしながら、その速度は年齢と共に落ちて行くかと思います。
また同じ単純作業が嫌になって離職するかとも思えます。
「目利き」のメリット・デメリット
メリットは体力的に楽、それ以外はないかと思います。
知ってる本を買うだけなのでお買い物代行とか、おつかいレベルの作業になります。
デメリットは全頭より買える数が若干少なくなる。
結論としては
知らない本はスキャンして、徐々にスキャンする回数を減らして行くのがベストかと思います。
全頭の方が買える数が多いからと言って、全頭を何年もしていると若い新人の方が体力的に優れていることが多いので確実に負けることになります。
経験年数が多い方が有利な状況を作って行くことが大事かと思います。